最近わりと情緒が安定していてフラットでいられます (今年の2月・3月頃は最悪だった) が、昨日は久しぶりに沈みがちでやる気が起きず 雨の中、この本を黙々と読み終えました。 沈んだ気持ちを柔らかくほぐしてくれるような 心温まるストーリーでした。 3つの異なった話が少しづつ絡まりあって 最後に奇蹟のようなつながりで感動をもたらす。 傷ついたり、生きることに絶望しているような登場人物たちが 何かの小さなきっかけで希望を見出してゆく過程がとても丁寧で、 そのきっかけは、自分でも気付かずに撒いた「種」がもたらすものだったり。 人と人が支えあうことの根本に触れていて 押し付けがましいところは全くなくて 誰にでも薦められそうな1冊です。 道尾秀介さんは他に 「鬼の足音」とか「光媒の花」を読んだけど こちらはミステリー色が強くてダーク。 でもすごく面白くて、実力のある作家さんだと思う。 伊坂幸太郎より好きかも。これからも注目しよう。 #
by anemoaa
| 2012-11-07 17:12
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