20年前に北海道で分校の教師をしていた女性のもとへ、 当時の教え子が殺人を犯したと刑事がやって来る。 忘れたくても封印できない記憶をたぐり寄せ、 かつてのクラスメイトと教師が再会して語られる真実とは・・・ 原作の「往復書簡(湊かなえ)」はずいぶん前に読みましたが 内容はかなり違ったものになっています。 映画のほうが複雑でドラマチックかな。 過去のシーンでは吉永小百合が40代の教師を演じてるんだけど それほど違和感はなかったのは 厳冬の、いかにも寒々としたロケーションのせいもある。 服装なんかがあまり変わらないから、 「過去」の話なのか「今」なのかごっちゃになった時もありました。 行ったり来たりしながら話が進むので。 人の哀しみが、登場人物の数だけこれでもか、って描かれているけど 子供たちの澄み切った歌声がとても美しくて 暗い内容に希望の灯火を照らし出しているようでした。 子供の歌って素晴らしい。 そういえば私も小学校時代は少年少女合唱団に所属していたっけ。 あんなに美しい声だったかしらん ? 今じゃカラオケでダミ声でみゆきを歌ったりしてるけどね。 森山未来がすごくいい。 後半でけっこう泣けて、周囲の皆がハンカチを握り締めてる状況でしたが 森山未来の名演技が涙に拍車をかけていたと思う。 吉永さんは言うまでもなく美しく・・・ 日本に必要な女性なのだ。いつまでも長生きしてください。 表面的には「おしとやか」なんだけど、 人に見えないところで自己に厳しく大変な努力をしているそうで。 そんなところもひっくるめて素敵なのですね。 品の良さは最高のアンチエイジングじゃないかと 小百合さんを見ていると思います。 いい映画でした。
by anemoaa
| 2012-11-09 16:44
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